2017年05月724号
ファティマの聖母御出現100周年
【アダム・クジャク】
第一次世界大戦の時、ポルトガルのファティマで羊を放牧しながら世話をしている3人の子供「10歳のルシア・サントスといとこで9歳のフランシスコと7歳のジャシンタ・マルト」の前に聖母マリアが現れました。マリア様が出現される前の1916年から3回くらい平和の天使が現れ、祈り方を教えてくださいました。
1917年5月13日に始めて聖母マリアは子どもたちに現れ、この日から毎月13日に同じ場所、同じ時間に5回以上お現れになり、啓示されました。マリア様はまだご自分の名前を明かさないまま、罪人の回心のために祈りと犠牲を捧げるように伝えました。
6月に、マリア様は子供たちにファティマの第1の秘密として、マリアの汚れなき御心への献身を確立することを求めました。そして子どもたちに次の秘密を明らかにされ、子どもたちはそれが地獄のビジョンだとわかりました。そしてマリアの汚れなき御心へのロシアの(回心)奉献することを求めました。
啓示の時マリア様はルシアにあなた方に死後あわれな罪人の魂の行く場所、即ち地獄を見せました。かれらを救うために、神様は私の汚れなき御心への献身を、世界中に広まることを望んでいます。大勢の人々が、私があなたに教えた事を実践すれば救われる。人々が真に神を冒涜することを辞めたら、戦争が終わり平和になります。(1918年第一次世界大戦が終わりました。)もし神に背くことを辞めなければ教皇ピウス11世の時にもっと恐ろしい戦争になります。第二次世界大戦です。
ある夜突然に明るい神秘的な光が現れたら、それは神様が罪のために世界を処罰するつもりだと言うことを示しています。それは神からのしるしです。
1938年1月25日の夜、20時45分にヨーロッパの上空に輝いていた異常な光。それは必然的に戦争が近づいていることを示した聖母からの印でした。私の母もこの光で、電灯もつけないまま、本が読めたと話しています。
「これは戦争、飢饉、そして教会と教皇への迫害が起きます。これを防ぐために、私はロシアが私の汚れなき御心に奉献されますようお願いいたします。そして、あなたは償いとして聖体拝領を毎月第一土曜日に受けることを望みます。人々が本当に私の言葉に注意を払い実現すれば、ロシアは回心され、平和になります。これがならない場合はロシアの誤った考えが世界中に広がってしまいます。教会はこの戦争や迫害から避けられません。教皇は非常に苦しむことになって様々な国が絶滅させられるでしょう。しかし、最終的には『私の汚れなき御心』は勝利するでしょう。教皇はロシアを私に奉献し、それが回心され、いくらか平和の時間が人類に与えられます。」
「ロシアの奉献」ローマ教皇は数度に渡り行なわれています。
1984年3月25日に行われました。あなた方もロザリオを唱えるとき各一連の栄唱の後で次の祈りを唱えて下さい。
「ああイエスよ、我らの罪を赦し給え、我らを地獄の火より護り給え。また、すべての霊魂、ことに主の御憐れみを最も必要とする霊魂を天国に導き給え。アーメン。」
瞬く間に聖母マリアの啓示についてのニュースは広がり、子どもたちの話は作り話と思われ、脅迫や当局によって尋問されていました。8月の13日は、子供たちは刑務所にいたので、マリア様は19日に現れました。最後の啓示の日、10月13日は、ファティマに大勢の人々が集まりました。その時マリア様は『私は神の母』と言うことを子どもたちに言われました。マリア様が消えたとき、7万人の人々は太陽の奇跡の証人となりました。長い大雨の後で、太陽は数分間ですがグルグルと回転し始め、それが落ちるかのように見えました。人々は世の終わりかと恐怖で、祈っていました。しかし濡れていた衣服や地面が乾き、彼らは非常に驚きました。
マリア様はフランシスコとジャシンタに「間もなくあなたがたを天国に連れて行きます」と言われました。それを聞いたルシアもマリア様に「私も行きたい」と答えました。マリア様は「いいえ、あなたはこの出来事を全世界に証明するように神様から長命の恵を頂きました。」そしてそのマリア様の言葉は成就されました。フランシスコは1919年に、ジャシンタは1920年にルシアは2005年にカルメル会のシスターとして亡くなりました。カルメルの修道女会にルシアはまたいくつかの啓示の恵みを頂き、マリア様の言葉を「ファティマの三つの秘密」と呼ばれて全世界に発表されました。ファティマの第三の秘密は、ヨハネ・パウロ二世が2000年6月26日に公にしました。そこには銃器で撃たれた白い衣を着ている司祭について語っています。「聖ヨハネ・パウロ二世は5月13日にファティマの記念日に撃たれました。」
マリア様が現れたところに、お告げのとおり「ロザリオの聖母・ファティマ聖堂」を建立されました。聖ヨハネ・パウロ2世がファティマを巡礼した時、摘出した銃弾をマリア様の冠にお捧げしました。