教会だより

2020年08月763号

聖ヨセフ・カラサンスの精神を受け継ぐ

アダム・クジャク

毎年8月25日はエスコラピオス会の創立者の聖ヨセフ・カラサンスの祭日を祝っています。

初等教育の創始者である聖ヨセフ・カラサンスは、『教育は人間を包括的な開発に導く手段で、個人的かつ社会的、そして精神的、宗教的な開発の役割と重要性を含まれていること』を唱えています。聖ヨセフ・カラサンスは、1557年にスペインで生まれ、叙階後、勉強のためにイタリアに行きました。その町で仕事も勉強もせずにたむろしている子どもたちを見て、子どもには教育が必要だと、1597年にローマ郊外の聖ドロテア聖堂に子どもを集めて、人種や宗教に関わらず入学が出来る、世界初の「無償の学校」が開かれ、多数の教区司祭の共鳴を得ました。学校は「スコラ・ピア」「敬虔な学校」と呼ばれました。

聖ヨセフ・カラサンスは広く哲学、神学および自然科学の分野にも着目し、ガリレオ・ガリレイやカンパネラを認めるなど、各々の時代における革新的な面に大いに貢献、神学校の指導や中欧における反宗教改革運動にも加わり実績を残しています。

1602年、教皇クレメンス8世は彼らを青少年の教育を目的とする在俗集団として認可し1617年6月13日バウルス5世は、このエスコラピオス在俗集団を「天主の聖母在俗司祭集団」と合併させましたが、まもなく分離。1617年「敬慶な学校の神の母の貧しい修道者の修道会「Ordo Clericorum Regularium Pauperum Matris Dei Scholarum Piarum」の名称で通常誓願修道会とされました。1621年グレゴリウス15世により公式誓願修道会として認可されました。聖ヨセフ・カラサンスは没後1748年に列福、1767年教皇クレメンス13世によって列聖され、1948年教皇ピオ12世によってカトリック学校の保護者として宣言されました。(ヴァチカンのサンピエトロ大聖堂にも、そして広場にも聖人の御像があります)。

エスコラピオスの学校の卒業生の中には7人の方が列聖され、23人の方が列福されています。他に画家のゴヤ、遺伝学者のメンデル、音楽家のモーツアルト、シューベルト、ハイドン、建築家のガウディー、セント=ジェルジ・アルベルト(ノーベル賞受賞者)等。またポーランドで教育の改善を訴え法律を再編成し、世界ではじめての文部省を作ったコナルスキー神父様も聖ヨセフ・カラサンスの後継者でエスコラピオス会の修道者でした。このように神から与えられた才能を一人一人が人びとのために活かしています。それは聖ヨセフ・カラサンスの教育理念『教師自身が高い知識を有するだけではなく。その知識を効果的に教える方法、すなわち教授法の在り方を非常に重視した』ことにあります。

カラサンスが創立したエスコラピオス修道会は、カラサンスが亡くなった後も、世界中に広がって、今では36カ国に240以上の学校と教会があり、1500名ほどの会員がいます。会員は司祭として、あるいは修道者として、教師として、カラサンスの仕事を引き継いでいます。

日本には、1950年10月に同会司祭2名が横浜に来て以来、多数の修道会会員が来日しており、青少年教育や、小教区司牧等に携わっています。現在、日本のエスコラピオス会の福音宣教の使命は四日市カトリック教会と横浜の戸部カトリック教会で働くこと。教育活動の一つは四日市のエスコラピオス学園・海星中学高等学校での働き、(来年より男女共学になります。)またもう一つの海の星幼稚園も学校法人になったので、改築する事が出来て明るく綺麗、かつ活発になりました。東京の駒場修道院は最初学生寮として始まりましたが、紆余曲折があり今現在駒場修道院はマニラで叙階された司祭たちによってフィリピン人のために開かれています。

どうぞ日本のエスコラピオス会の修道者たちが神様から頂いた使命を果たすことが出来るようにお祈りとご協力をお願い致します。

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