教会だより

2021年11月778号

煉獄

アダム・クジャク】

11月は死者の月です。例年、戸部教会では煉獄にいる霊魂たちのために毎日ミサをささげています。煉獄について聖書、教会の教え、選ばれた方々を通してイエス様やマリア様が何を語られているか読んでみましょう。

旧約聖書(マカバイ記二 12.44-45)

「もし彼が戦死者の復活することを期待していなかったなら、死者のために祈るということは、余計なことであり、愚かしい行為であったろう。だが彼は、敬虔な心を抱いて眠りについた人々のために備えられているすばらしい恵みに目を留めていた。その思いはまことに宗教的、かつ敬虔なものであった。そういうわけで、彼は使者が罪から解かれるよう彼らのために贖いのいけにえを捧げたのである。」

マカバイ記の著者は、復活への信仰と、死者の罪を浄めることの関心について、ユダを称賛します。

新約聖書(マタイ 12.32)

「人の子に言い逆らう者は赦される。しかし、聖霊に言い逆らう者は、この世でも後の世でも赦されることがない。」

イエス・キリストのおしえによれば、死後ある罪は赦されます。それはイエスは聖霊に対する罪以外はこの世でも後の世でも赦されると言われています。

カトリック教会のカテキズム要約

210‐煉獄とは何ですか。

煉獄とは、神との親しさの中に死ぬ一方で、永遠の救いは確実であるものの、天の至福に入るために、まだ清めを必要とする人々の状態です。

211‐私たちはどのようにして煉獄の霊魂の清めを助けることができますか。

まだ地上の旅路を歩んでいるキリスト信者は、聖徒の交わりの力により、煉獄の霊魂のために祈りをささげること、とくに聖体のいけにえをささげることによって、また施し、免償、償いのわざをささげることによって、彼らを助けることができます。

「聖母から最愛の子 司祭たちへ」ゴッビ神父様

481‐「多くの霊魂は煉獄にいて、自分が永遠に救われたということを知っています。しかし、今はまだ、不完全にしか神を所有していないので、もっと完全に一致するためにまだ苦しみの浄めをうけています。」

「煉獄の霊魂は、あなたたちのために祈り、あなたたちの利益のために、その苦しみを捧げていますが、天国の喜びに入るのを妨げるその人間的不完全さから解放されるために、あなたたちの祈りによって助けられています。」

聖ファウスティナの日記

20‐『[次の夜、]わたしの守護の天使を見ました。天使は、自分について来るようにとわたしに命じました。すると、一面が火の海で、霞(もや)がかかったようなところにいました。そしてそこに、非常に多くの苦しんでいる霊魂がいました。彼らは熱心に祈っていましたが、自分たちのためには何の役にも立ちませんでした。わたしたちだけが彼らを助けに行くことができるのです。霊魂を焼いている炎は、わたしには触れませんでした。守護の天使は一瞬間もわたしを離れませんでした。これらの霊魂に、「あなた方の最大の苦しみは何ですか」と尋ねると、皆が一斉に、「最大の苦痛は、神を熱望する心が満たされないことです」と答えました。煉獄の霊魂を訪問なさる聖母を見ました。霊魂たちは、聖母を「海の星」と呼んでいます。聖母は、彼らの苦しみを少し和らげられます。もう少し話したかったのですが、守護の天使が行こう、とわたしに合図しました。わたしたちは、苦しみのその牢獄を出ました。[その瞬間に、内的な声を聞きました]それは、こう言いました。「わたしの慈しみはこれを望まないが、正義がそれを要求する。」その時から、苦しむ霊魂とより親しく交わっています。』

皆様の亡くなられた家族、親戚、恩師、友人たちが出来るだけ早く天国に入れるように彼らのために祈りましょう。

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