教会だより

2018年10月741号

ロザリオの月

アダム・クジャク】

 カトリック教会の典礼で10月はロザリオの月と言われています。

ロザリオの祈りは聖ドミニコに聖母マリアが現れ、教えてくださいました。マリア様は『宣教のため、そして大勢の人々を救いの恵みの源、即ちイエス様のところに引き寄せる一番よい方法として力強い祈りになる』と言われました。『無力になったら必ずロザリオを唱えなさい、そうすればあなたの願いが叶えられる』と勧めました。

私の母は私を出産する日が近くなってきたとき、自分の従姉妹といっしょに、友人の司祭のためのストラの刺繍をしながら、ロサリオを唱えました。そしてそのとき突然、産気づいたそうです。救急車を呼び、救急車に乗り込むときに、私の叔母は「その子は男の子です。そして、彼は司祭になります。」と言う預言を母に言ったそうです。病院で私が生まれ、叔母の予言は一部実現しました。すなわち男の子が生まれましたが、叔母の予言の第2の部分はなかなか実現しませんでした。私は司祭ではなく医者に成りたかったです。私の初ミサの後、叔母は私に近寄って、過去のことを思い出して泣きながら告げられました。

母は苦しい時や、不幸だと感じると、かならずロサリオを唱えるという習慣があります。とくに私の小さいとき、この時代はポーランドが共産主義の規則の下にあったとき、特に私は兄弟5人いますが、姉が1人、兄が2人、妹1人。この子供たちを育てるのは本当に難しかったです。ある日母はいつも通りロサリオを唱えて、そして、神様にみ旨を求めながら願いました。「神様、あなたのみ旨であるならば、私の3人の息子のうちの1人があなたに仕えさせてください」と特別な約束をしました。私たちが見るかぎり、神様がなぜ兄弟3人の中から一人を選んだか、どうして私だったのか、今までに分かることができません。

教会の歴史の中で神に選ばれた人たちの前にマリア様が現れたときは、いつもロザリオを唱えることを進め、そして一緒に祈っていました。例えばルルドに現れたときも聖ベルナデットと共にマリア様はロザリオを祈っていました。

1917年にファティマで3人の子供たちの前にマリア様が現れたときも、一緒にロザリオを唱えていました。そして「この祈りは世界を救い、罪人を回心させる力がありますので毎日ロザリオを唱えなさい」と彼女は子どもたちに教えました。 全生涯、悪魔と戦い続けた経験があった聖パドレ・ピオは『ロザリオは悪魔の力に打ち勝つ最も効果的な霊的な武器だ』と言われました。彼はどこに行ってもいつもロザリオを身に着けて静かに「アベ・マリア」を唱えていました。「常にロザリオを祈りなさい、この祈りのお陰で悪魔の攻撃は無駄になり敗北されます。全てのものの上に勝利が出来る聖母マリアのために祈りですから。」と言われました。マリア様を敬愛し、保護者となさった聖ヨセフ・カラサンスもエスコラピオス会の修道者に毎日ロザリオを唱えるように強く勧めています。私たちも絶えずロザリオを唱えるように心がけましょう。

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