教会だより

2022年12月791号

聖ヨセフと共に歩む待降節

ラジュ・アントニー】

イエスの誕生ための霊的な準備としての待降節がすでに始まっています。待降節とは、イエスの降誕を待ち望む期間という意味で、救い主イエスの誕生を心待ちにしながら準備をする4週間になります。イエスの来臨の約束が実現するように祈って、準備して待ち望む期間という意味もあります。今回の待降節の霊的な準備として聖母マリアの配偶者である聖ヨセフの模範的な姿に倣いたいと思います。

神の子の養父とされた聖ヨセフはカトリック信者としての私たちの霊的な成長の最高の模範であり、待降節に最も霊的に生きるのを助けることができる最高の聖人ともいえます。それには多くの理由があります。イエスの降誕に私たちの心を備えるためにその中の5つの模範的な姿を一緒に黙想したいと思います。

一つ目の姿は聖なる沈黙です。聖書には聖ヨセフの話した言葉はどこにも出てきません。彼の沈黙は、「深い祈りの基本的な態度は沈黙の態度である」ことを教えてくれます。雑然とした騒音の中で生きる人々は心に静けさを保つことは難しく神の声を聞くことができません。聖霊は沈黙の内に私たちの心に語りかけます。聖ヨセフのように、自分の内に神がおられることを知り、心の沈黙の内に神の声に耳を傾けましょう。

二つ目の姿は祈りです。聖ヨセフは祈りの人でした。救いの歴史において重要な役割を果たす資格を与えられたのは彼が深い祈りの人だったからです。幼子イエスに神を父と呼ぶように教えたのは聖ヨセフだったでしょう。御子であるイエスと父である神さまとの関係に人間的な側面を与えたのは聖ヨセフだと言えます。イエスに祈ることを教えた聖ヨセフが、私たちにも祈ることを教えてくれるに違いありません。

三つ目の姿は勇気と忍耐力です。多くの父親が妻、子供、家族に対する義務を果たせない時に聖ヨセフが与える模範的な徳は、勇気と忍耐力です。彼はマリア様と一緒に、極端な寒さと強風という過酷な気象条件の中で、ベツレヘムへの旅を続けました。ベツレヘムに到着した時には休む場所を見つけることはできず、最後に馬小屋に避難所を見つけました。ヘロデ王がイエスを探しだして殺そうとした時、聖ヨセフは夢で告げられたことを信じ、幼子イエスを守るためにエジプトに逃げました。困難に勇敢に立ち向かった聖ヨセフは、現代の父親たちの模範です。

四つ目の姿は保護することです。聖ヨセフは聖家族を守り、保護した人でした。彼は日ごとの糧のために額に汗をかいて苦労した人でした。その聖ヨゼフが私たちをも守り導いてくださるよう祈りましょう。心のより良い準備をし、幼子イエスを私たちの胸に抱き、そこに示されたイエスの愛を心に満たすことが出来れば、世界のすべての富よりも大きいのです。

五つ目の姿は聖家族に対する愛です。待降節の間、ナザレの小さな家族である「聖家族」の一員として過ごしましょう。聖ヨセフは、私たちを真の家族愛と母親に対する従順へと導く方です。私たちが聖ヨセフの取り次ぎを頼めば、イエスへの愛と知識の中で成長するための恵みを求めれば、助けてくださるでしょう。私たちがイエス様、聖母マリア、そして聖ヨセフを受け入れ、敬い、愛することによって、私たちの家族は聖なる家族になります。

待降節の間、聖ヨセフの模範に倣い、心のより良い準備が出来て、恵み豊かなクリスマスを迎えることができますように。

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