教会だより

2019年09月752号

福島での親子錬成会

アダム・クジャク

総勢21名 、朝8時のミサに与り、中型バスのレンタカー(村上義智さん運転)で福島県東白川郡「知足庵」へと向かいました。
 今回の錬成会のテーマは「祈りと秘跡」です。マリア様がいつくしみの源である秘跡を通して、ご自分の息子であるイエス様の元に、私たちを導いてくださるという事を祈りとともに考えるテーマです。
 まずバスに乗り無事に到着するようにとすぐに皆でロザリオを唱えました。 お盆渋滞のため到着時間が2時間ほど遅れましたが、庵主の金澤弘子さんは待っていて、まず庵を案内して下さいました。100年以上も前に建てられた白川郷のような家で、玄関を入った所に囲炉裏があり、ススで黒くなった天井、煤竹(すすだけ)から自在鉤がつるされていて文化財になっているような家にびっくりしました。
 干菓子と抹茶でもてなしを受けた後に、福島の話をして頂きました。「福島で地震によって起きた原発事故の事、まだその問題は解決していない事、「知足庵」のマークは、足ることを知るという事。聖書の『コヘレトの言葉』にも書いてあるようにどんなに多くの物を持っても空しいのです。手放すからこそ得る自由。霊的な成長には物質的なものより、霊的な宝をもつ事が大切だ等その様な話を聞いて、神様の創造された自然を大切にしていかなければならないと実感しました。

夕飯には串に刺した鮎の塩焼きを、火鉢で温め、ご馳走して下さいました。
夜になって、岡崎さんの家族が沢山の桃を持って訪ねてくれました。桃の最盛期の為、夜は寝る間もなく忙しいらしく、夜のロザリオをみんなと一緒に唱えて、すぐに帰りました。帰り際に私は彼が5人のこどもに恵まれ、家族の為に働く喜びと神様から沢山の恵みを受けていると話をして別れました。
 夜は、女子は1階、男子は屋根裏部屋を(暑い)、私は個室をもらいましたが、お手洗いに行く廊下で、通る度に電気がついたり、消えたりで、その度に目が覚めてしまいました。寝られないまま早くに目覚めましたが、台所では女性たちが朝ごはんの準備にかかっていて、志穂音と春菜は頂いた桃を皆のために囲炉裏の横で一生懸命剥いていました。
 7時から「いつくしみのチャプレット」を唱えて、ミサです。神様の愛に満たされ、2日目が始まります。朝ごはんが終わってから、江竜田の滝に行きました。私たちだけでしたから、暑い日に冷たい川と滝、神様からの恵みを身体一杯に浸し、時間が経つのも忘れてしまうほど、思いっきり、楽しく過ごしました。昼ごはんを食べて、昼寝をして、「洗礼とゆるしの秘跡」についての話をしました。

夕方から牧場に行き、バーベキューをして、暗くなってから、丘の上の天文台で月や輝く星、銀河を天体望遠鏡で見せて頂きました。夜空から神様の創造された宇宙の調和、秩序、限りない広さに神様の偉大さ、そして人間の小ささを感じる良い機会でした。
 3日目の朝は「聖ヨセフ・ カラサンスの 12の星の冠」の祈りで始まり、ミサ。朝ごはんの後に、「叙階、結婚、病者の塗油の秘跡」についての話をしました。掃除をして、バスで無事に帰宅出来ますようにロザリオを唱え帰路に着きました。子どもたちは「めっちゃ楽しかった。来年もまた来たい」と口ぐちにそう言っていたのが聞こえました。
 夕方戸部教会に着き、御聖堂で神様にこの3日間、事故もなく、そして運転し続けていた村上さんを始め、また皆が一つの大きな家族のように、分け隔てなく、それぞれ大人も子どもも、自分の出来ることをそれぞれに活かして、協力し合うという素晴らしいチームプレーで過ごせた楽しい錬成会になったことの感謝の報告をしました。

お祈り、ご協力頂いた信者の皆さまにも心から感謝します。

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