教会だより

2017年12月731号

本当のクリスマス

アダム・クジャク】 

 12月24日真夜中から25日にかけて、キリスト者はイエスの誕生を祝っています。教会はこのような偉大な日、神様が人間の姿でお生まれになったという神秘を良く考えるようにと招いているのです。信者は、永遠の命のパンであるイエスが天から降って来て、世に命を与えられることを祝っています。この祭日の時に、人々は「クリスマスおめでとうございます」と言う挨拶をよく言われています。クリスマスは英語でChrist’s Mass即ちキリストのミサと言う意味です。ミサの聖変化のときには祭壇の上にご聖体の形でイエスは誕生されます。ミサに参加する信者は過去のことを思い出し、神に感謝を現しています。だからクリスマスの中心はカトリック教会のミサです。

イエス・キリスト=メシア、すなわち救い主は実際にはいつ誕生したかは、明らかではありません。イエスの誕生について書かれている新約聖書のマタイやルカ福音書には、ヘロデ王の時代に生まれたと書かれています。そうすると紀元前4年より前ということになります。イエス様はベツレヘムで生まれるということが昔から(紀元前720年に)預言されています。ベツレヘムはヘブライ語で「パンの家」という意味です。そのパンというのはカトリック信者にとって、ミサのときにいただくご聖体のことです。聖書には「生まれたイエス様を飼い葉桶に寝かせて」と書かれています。飼い葉桶は動物のえさを入れるものです。イエス様は私たちの霊魂を養うために霊的な(エサ)になりました。

マリア様がイエス様を産んだとき、み言葉は神の御体になりました。だからパンとぶどう酒を目の前にしているとき、即ちキリストの御体と御血になられる時にイエス様ご自身がこのような形において、このような形の裏に本質的

的なものが隠されています。

 イエス様は、み言葉です。このみ言葉は、御父は私たちのいない永遠など望んでおられません。イエス様の誕生は、私たちをご自身の元に取り戻すためには、どんな犠牲も惜しまれない御父の愛を伝えています。私たちは創造された者であり、神様は私たちを深く愛し、私たちは神様を喜ばせるとさえ、イエ

スの誕生は語っているのです。

 御父と御子がどれほど私たちのことを喜んでおられるかを考えると、想像できません。神様があなたについて考えておられることは誰よりも重要な事です。信じられないかもしれませんが、神様はあなたをご自分の子として愛しておられ、あなたの内におられるご自分の御子をご覧になっています。神様は私たちの味方で、私たちが神様を知るように計画されました。あなたがこの世でどこにも自分の居場所がないと感じている時でも、神様に属していることを、あな

たに知らせておられるのです。

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