教会だより

2021年02月769号

回心を呼びかけておられる神の声に心を開いてください

ラジュ・アントニー

回心を呼びかけておられる神の声に心を開いてください、という勧めは私達が何回も耳にしたことがあるとおもいます。それは、どこででしょうか?告解場です。赦しの秘跡中の司祭の言葉です。今月17日、灰の水曜に行う典礼の中で、回心のしるしとして灰を頭に受けながら、あなたはちりであり、ちりに帰って行くのです、という言葉に耳を傾けて、私達は四旬節を迎えます。へりくだって罪の償いを行う人を受け入れ、赦しを与えられる神に信頼して今年の四旬節をはじめましょう。回心して福音を信じましょう。

四旬節は教会で特別な償いの期間です。四旬節は四十日の期間です。この期間はイエスが洗礼者ヨハネから洗礼を受けられた後、砂漠に退いて、準備として四十日の間、断食をなさって祈られたことを記念します。この準備は、神から与えられた使命を果たすためでした。私達にとってこの期間は、償いを果たすことによって、過越祭であるイエスの受難、死と復活をふさわしく祝うための霊的な準備の時です。

神はいつでも赦しや恵みを与えることができます。けれども、四旬節という償いの特別な期間を守るということの意味は、私達こそ、犯した罪を特別に思い出し、それを悔い改め、神の赦しを乞い願う機会が必要だからです。そのために神は私たちにこの憐みの期間を望まれます。

カトリック信者である私達はそのことを心に留め、ふさわしい準備をもって復活祭を迎えることが大切なことです。私が私の父から聞いたことですが、彼の若いころ、四旬節中は、回心のしるしとして毎日大斎と小斎を守るべきでした。しかし現在は大斎と小斎の掟は、ただ灰の水曜日と聖金曜日の二日間だけです。小斎の勧めは四旬節中の毎金曜日(祭日を除く)とされています。

私達は赦しの秘跡を受け、償いを果たすことによって心と魂を清めるときこそ、イエスのご復活の喜びを味わうことができます。四旬節の間、私達は罪人であることを思い出して、犯した罪を心から回心して、赦しをいただくための立派な準備をするチャンスがあります。小教区としていつもの通り戸部教会で一日の四旬節黙想会があります。今年の黙想会は2月28日の予定で、指導は、去年と同じ方でサレジオ会のガエタノ・コンプリ神父様ですが、非常に忙しい方であるにもかかわらず、喜んで引き受けてくださいました。黙想会に参加できるよう一人一人の予定を合わせましょう。

四旬節の間の三つの大切な勧めを忘れないでください。それは、祈りと、愛のわざである施しと、節制の断食です。いただいたこの償いの大事な期間を大切にしましょう。神に赦され、聖霊の力に清められ、イエスの苦しみに参与して、イエスの復活の喜びに満たされて、永遠の勝利に参加することが出来ます。今年は、いろいろな状態、特にコロナの影響で、教会から離れた兄弟姉妹のためにも償いを果たすようにしましょう。その方々も神の恵みによって教会に戻り、主の栄光の喜びを味わうことができますように。

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