教会だより

2023年03月794号

主の祈り

アダム・クジャク

カトリック教会の信者は毎日主の祈りを唱える習慣があります。主の祈りはイエス様ご自身が教えられた祈りですので完全で、キリスト教の教えが要約された最も優れた祈りです。ではなぜこの祈りは大切で、何を教えられるでしょうか。

天におられる私たちの父よ

―地球、宇宙と人間の創造主、神様は天国にいらっしゃいます。私たちは神様の子供たちですからいつも見守ってくださいます。私たちが地上に生きる目的は永遠に父のところで生きることです。父の家である天国は時間と空間を超える場所です。まったく違った次元での新しい存在です。

み名が聖とされますように。

―神様は聖なるお方ですから私たちも聖なる者として神様の栄光を現す為に造られました。

即ち、私たちの思い、言葉、行いによって神様の聖なるものが現れ、その御名が自然界と人間同士で崇められ、神の栄光が現されることを祈ります。

み国が来ますように。

―イエス様の再臨、最終的な到来を意味します。そして神様の教え、特に愛の掟を実践することによって正義と平和の国を建てられるように使命を頂きました。

みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。

―車で初めての知らないところに行きたい場合はカーナビに従えば無事に着きます。同様に生涯でいろいろな道があります。どちらが正しいか天国への道がわかりませんので神様の教えに従えば父の家に無事に着きます

私たちの日ごとの糧を今日もお与えください。

―神様は人間が生きられるために肉体的な食物をどの位必要とするか分かりますから見守ってくださいます。そして霊魂も元気になるように霊的な糧、即ち神のみ言葉と御聖体で養うことが必要です

私たちの罪をおゆるしください。私たちも人をゆるします。

―人間は霊的な欠点で罪を犯す傾向がありますので皆な罪びとです。この言葉は神様から赦しを求める前に人を赦し、受け入れることが前提となることを教えられます。私たちは人たちをゆるす努力をしない限り神様も私たちの罪、過ちをゆるしません。和解が必要です。

私たちを誘惑におちいらせず、

―危険性について警告をしています。賢く地上にあるものを用いるのはよいが、それが自分の将来の安心になっている人は気をつけて下さい。

悪からお救いください。

―聖書は悪魔が神様の反対者として人間より賢く力強い存在「この世の支配者」だと言われています。彼らが狙っていることは神様がお創りになった業、人間と自然界を壊すことです。神様は悪魔より強いですから一緒に人生を歩んだら安全です。

アーメン。

―このヘブライ語の言葉は「そのとおりになりますように」と意味します。

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