教会だより

2019年02月745号

「イタリア巡礼記」の続き

アダム・クジャク

午後からローマの聖ペテロ大聖堂を訪ねました。大聖堂の素晴らしさはこの短い記事では到底伝えることは出来ませんので、みなさんも繰りあわせをなさり、是非バチカンにいらしてみて下さい。御自分の目で確かめたならば、私が語り切れないことを理解頂けると思います。大聖堂の身廊にはエスコラピオス会のモチーフがあります。それは18世紀にイタリアの芸術家Innocenzo Spinazziによって彫刻された聖ヨセフカラサンスの像です。
 翌朝はバチカンで働いているエスコラピオス会のチーロ神父様の配慮で私たちは教皇様謁見の優先席チケットを頂きました。しかし残念なことに、パウロ六世ホールまで人々の長蛇の列で、入り口に着いたときには、私たちのためのせっかくの優先席が足りなくなっていました。仕方なく普通のチケットを持っている巡礼者の席に行って、教皇様をはるか彼方の所から拝見いたしました。
午後はフィレンツェに向かいました。この町はゴミが散らかり汚れたローマに比べて清潔でした。

次の日は朝から日本人のガイドと一緒にフィレンツェ市内の観光をしました。最初に有名なウフィツィ美術館に行きました。そこにはジョット、レオナルド・ダヴィンチ、フィリッポ・リッピ、サンドロ・ボッティチェリ、ミケランジェロ、ラファエル、ティティアン、ルーベンス、レンブラント、カラヴァッジョなどの優れた美術家の絵と彫刻があります。ほとんどの作品はキリスト教のテーマに基づいて神様、イエス様と聖母マリアを敬うためにという原動力で作られていました。それからフィレンツェで最も古い橋、アルノ川に架かる14世紀のビエッキオ橋を見に行き、それからガイドさんは私たちをサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂「花の聖母大聖堂」に連れて行ってくれました。大聖堂の建設は1296年に始まり、その建物は1887年まで再建され続けられ、遂に装飾された美しいファサード(建物の正面部分)の建設は完成しました。
次に同行した海星学校の校長先生の奥様がジョットのフレスコ画の改修をする時に手伝っていたというサンタクローチェの教会(15世紀)を訪れました。午後はピサの観光に行き、12世紀に建てられた大聖堂と洗礼堂とピサの斜塔を見学しました。添付された写真でお分かりのように、ピサの斜塔は私のおかげでまだ倒れていませんでした。

聖ペトロ大聖堂
聖ヨセフ・カラサンスの像
花の聖母大聖堂
ピサの斜塔を支えています

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